独占取材 / TOP PLAYER INTERVIEW ④

戦力4億で遺跡317階
「ちゃんゆき」氏の設計図
総戦力7億が320階前後で止まるなか、3億少ない戦力で並んでいる。
404,459,488TOTAL POWER
まず、この数字を見てほしい。総戦力4.04億で、遺跡は地下317階。
この連載で取材してきた総戦力7億前後のプレイヤーたちが到達しているのは320階前後だ。つまりちゃんゆき氏は、戦力にして3億もの差を、編成だけで埋めていることになる。
J-12サーバーのギルド「@ほーむ」に所属する同氏は、遺跡用の編成を3つ保存しておき、敵の配置を見て切り替えている。「強い編成を1つ作る」のではなく、「状況ごとの解を複数持つ」。その中身を、編成画面を見せてもらいながら聞いた。
遺跡の到達階層と総戦力
ちゃんゆき氏 ── 総戦力4.04億/地下317階
参考:連載で取材した他のプレイヤーは、いずれも総戦力6.9〜7.1億で地下316〜328階。
遺跡は階層が深くなるほど、単純な戦力だけでは押し切れなくなる。同じ階層帯に、戦力が3億少ない状態で到達しているという事実が、この編成の完成度を何より物語っている。
- プレイヤー名
- ちゃんゆき
- ギルド
- @ほーむ
- サーバー
- J-12
- 統率レベル
- Lv.170
- 遺跡 到達階層
- 地下317階
- 総戦力
- 404,459,488
- 所持キャラカード
- 109枚(SSR Lv.200・完凸が13体)
- 取材日
- 2026年9月13日
第1〜第4部隊(2026年9月13日時点)
01プレイスタイル ──「とにかく全力で楽しむ」
遺跡 地下317階(95.0%)
02遺跡編成の設計図 ── 前衛3枚からタイムストライクへ
パラ
ラボ
パララボ編集部
今の編成にしている理由を教えてください
ちゃんゆき
今の編成は遺跡での編成です!
この編成にしてる理由は、遺跡の序盤敵が全体攻撃で叩いてくる時があると思うんですけど、そこで前に三体スタン置くことで5番目にいる黄色涼子のタイムストライクで序盤の敵を殲滅させるためです。
結衣はスタンかかってない敵の行動を封じるためです。
その後は緑麗華を守るための配置と睡眠置いて緑柳葉に雑魚処理を任せる感じです
| 配置 | 役割 |
| 前衛3枚 | スタン持ちを並べ、全体攻撃を受けながらスタンを撒く(もくまる/花嫁・蒼木先生/水着・那由多) |
| 5番手 | 咥えたばこの宮本ママ ── タイムストライクで序盤の敵を殲滅 |
| 行動封じ | 浴衣の結衣 ── 追いスタンで、敵にターンを与えない |
| 涼子を守る | 睡眠の結衣 ── スタンが掛かっていない敵をスリープさせ、5番手の涼子を守る |
| 撤退後に備える | 天草仁「剣は語らず」 ── 第4部隊の後ろに配置。涼子が撤退した時のために、スタンをかけてタイムストライクを発動させる |
| 守る対象 | 夕立の迷子麗華 ── この1枚を守り抜くことが編成の目的 |
| 後処理 | 睡眠を置き、柳葉龍「遅れてきた男」が雑魚を処理 |
編集部注 ── 「受ける」ことから設計が始まっている
この編成が独特なのは、前衛3枚に敵を倒すこと以外の意味が与えられている点だ。3枚は倒すために置かれているのではなく、スタンスキルを発動させることそのものが仕事になっている。スタンが入る→タイムストライクやサバイバーの発動条件が満たされる→後ろのキャラが本来の力を出せる。スタンの役割は、敵を止めることを通じて味方を活かすことだ。
そして注目したいのが、前衛にSRが混ざっていること。総戦力4億のプレイヤーが、遺跡編成の一角を戦力値ではなくスキルの役割で埋めている。班構成はレアリティではなく機能で決まる、ということがそのまま形になっている。
そしてもう一つ、涼子を守るための仕組みが二重に敷かれている点にも注目したい。前衛の睡眠結衣はスタンの漏れた敵を眠らせて涼子への攻撃を止め、第4部隊の後ろに置かれた天草仁「剣は語らず」は、涼子が撤退した後を見越してスタンをかけ、再びタイムストライクを撃たせる。麗華だけでなく、火力の起点となる涼子もまた「活かす」対象になっている。
03編成を組む基準 ──「麗華を最後まで守れるか」
ちゃんゆき
とにかく緑麗華を最後まで守れるのを基準にしてます
パラ
ラボ
緑麗華さんって、出たタイミングとしては早くない方だと思います!
そんな中で、このキャラをメインで育てていこう! と切り替えた理由は何かありますか?
ちゃんゆき
やっぱり6倍のサバイバーですかね
私の考えとしては、遺跡はアタッカーの質で変わると思ってます
緑麗華は根性持ちで自己回復もできるので、長く耐えながら火力を出して敵を倒したいなと
編集部注 ── 主力を選ぶ基準は「耐久と火力の両立」
ここに主力キャラの選び方がそのまま表れている。遺跡はアタッカーの質で変わるという前提がまずあり、そのうえで麗華が選ばれた理由は3つ揃っていることだ。6倍のサバイバーという突出した火力倍率、根性で落ちない粘り、そして自己回復による自立性。
普通は「耐える役」と「殴る役」を別々のキャラに分ける。だが1枚で両方こなせるなら、その1枚を最後まで立たせることが最大の火力になる。守る対象と主力アタッカーが同一人物であること——これがこの編成の設計そのものだ。実装時期の早さではなく、役割をいくつ兼ねられるかでメインを決めている。
編集部注
前衛の並び、結衣の役割、睡眠の配置——ここまで出てきた要素はすべて、この一点から逆算して決まっている。「誰を入れるか」ではなく「誰を最後まで活かすか」から組み立てる。編成に迷ったとき、自分の班に活かしたい一枚が定まっているかを問い直してみると、選択がぐっと減るはずだ。
04編成は1つではない ── 3パターンの使い分け
ちゃんゆき氏は遺跡用の編成を3つ保存しており、敵の並びを見てから切り替えている。総戦力は同じまま、部隊の中身が丸ごと入れ替わる。(このほかに野望専用の編成も別に用意されている)
MAIN
榊原が先頭・
5番目が涼子
今いちばん進んでいる形
派生①
睡眠型とスタン型を
比べて選ぶ形
派生②
柳葉龍「遅れてきた男」を
5番目にして涼子を後ろへ
パラ
ラボ
パララボ編集部
この編成は、さっきのものとどこが違うんですか?
ちゃんゆき
これは涼子と柳葉を変えただけです
理由としては、あとら辺に紫の敵がいて序盤に黄色の敵がいる時で使い分けてます
最初に睡眠とスタンで分けてどっちの方が残り一体になるかを試して使い分けてます
3つの編成の共通点としては麗華を守ることですね
編集部注 ── 判断基準が2段になっている
切り替えの根拠が2つあることに注目したい。1つ目は実際に試した結果——睡眠型とスタン型の両方を走らせ、どちらが敵を残り1体まで削れるかを見てから決める。2つ目は敵の属性配置——後方に紫、序盤に黄色がいるかどうかで、涼子と柳葉龍「遅れてきた男」の位置を入れ替える。
机上で最適解を決め打つのではなく、候補を2つ用意して実戦で選ぶ。そのうえで、どのパターンでも「麗華を守る」という骨格だけは動かさない。変える部分と変えない部分が、はっきり分けられている。
05効くシナジー ── オートガード × 浄化
ちゃんゆき
オートガードと浄化もちのキャラが相性いいと思います
編集部注
オートガードは守る手段、浄化は状態異常を剥がす手段。前者だけでは状態異常で機能を止められ、後者だけではダメージで落とされる。二枚を組み合わせて初めて、守りたい一枚を最後まで残すという目的が成立する。
ここでも編成の軸はぶれていない。シナジーの評価すら「麗華を守れるか」という基準の延長線上にある。
06一番好きなキャラ ── 選べなかった3枚
ちゃんゆき
1番選べなくて
黄色の宮本涼子、緑麗華、浄化持ちの本田
この三体が好きです
編集部注
選ばれた3枚が、そのまま編成の三本柱と重なっている点が面白い。序盤を殲滅する宮本ママ、守り抜く対象の麗華、状態異常を剥がす本田。好きなキャラと主力が一致しているというより、使い込んだ結果として愛着が生まれているという順序なのだろう。
07一番の楽しみ ── ギルドの交流
編集部注
今回の取材でも、編成画面を何枚も見せながら「この編成はここが違って」と補足を重ねてくれた。自分の試行錯誤を惜しみなく共有する姿勢そのものが、この回答を裏づけている。なお統一戦では、相手ギルドの格上部隊を1つの班で3連続撃破した実績もあるという。反撃が最大限に生きる構成で、遺跡とはまた違う設計が組まれていた。
08これから始める人へ
パラ
ラボ
パララボ編集部
これから始める人へ、アドバイスをお願いします
ちゃんゆき
やっぱり単騎育成に専念した方がいいと思います
編集部注
SSRを13体まで完凸・Lv.200に仕上げた人からの「単騎育成に専念」という言葉には重みがある。序盤に手を広げると、どのキャラも中途半端なまま止まる。まず1枚を最後まで押し上げること——それが結果的に、複数の編成を組めるところまでの最短距離になる。
09ちゃんゆき氏の主力カード
編成の中核を担う4枚。いずれも Lv.200・完凸だ。
鳳梨麗華「夕立ちの迷子」
41,771,849/特殊アタッカー
編成の軸。守る対象であり最大火力
宮本涼子「咥えタバコの弔い酒」
41,338,347/特殊アタッカー
5番手。タイムストライクで序盤を殲滅
柳葉龍「遅れてきた男」
36,922,899/特殊アタッカー
睡眠と併せて雑魚処理を担当
本田美波「デートじゃないよね?」
32,431,061/物理アタッカー
浄化担当。オートガードと組んで支える
編集部注 ── 数字が編成思想を裏づけている
4枚を並べると、麗華の攻撃力13,871,734が頭ひとつ抜けているのが分かる。守る対象が、同時に手持ちで最も殴れるキャラでもあるということだ。「長く耐えながら火力を出して敵を倒したい」という言葉が、そのままステータスに表れている。
もう一点。闘魂共鳴が解放済みで、組ませる相手まで含めて仕上がっている。単騎の数字を追うのではなく、組み合わせた状態で完成させる——ここまで見てきた設計思想と、育成の進め方が一致している。
参考 ── 反撃持ちの強キャラ
ローサ「やがて海に還るとき」
33,463,168/物理アタッカー
編成を見せていただくなかで、編集部が「反撃持ちの強キャラがいる」と気づいた一枚。お願いしたところ、快くステータスまで見せてくださった。
攻撃力10,052,427、物攻5,652,627。反撃は相手が殴ってくるほど手数が増える性質を持つため、攻め込まれる展開ほど価値が上がる。
取材後記 ── 編成で3億を埋める
取材を終えて改めて思うのは、この編成の密度だ。
前衛のスタン3枚は倒すためではなく発動条件を作るために置かれ、睡眠結衣はスタンの漏れを埋め、天草仁「剣は語らず」は涼子が撤退した後まで計算に入っている。そして敵の配置を見て、3つの編成を切り替える。一手ずつに理由がある。
総戦力7億のプレイヤーが320階前後で足踏みしているなか、4億で317階。この数字は、遺跡が戦力だけのゲームではないことの証明になっている。手持ちの戦力に限界を感じている人ほど、この記事を読み返す価値があると思う。
ちゃんゆきさんから学ばせてもらった6つのこと
- 主力は「役割を兼ねられるか」で選ぶ高倍率・根性・自己回復。耐久と火力を1枚で両立できるキャラは、守るだけで火力になる。実装時期の早さでは決めない。
- 編成は「活かす一枚」から逆算する「とにかく緑麗華を最後まで守れるのを基準にしてます」。誰を入れるかではなく、誰を最後まで活かすかから決める。
- 敵を倒すこと以外の意味を持たせる前衛のスタン3枚は、倒すためではなく発動条件を作るために置く。スタンは敵を止めることで、他のキャラを活かす。
- 3つの編成すべてをSSRで埋める必要はない役割が噛み合えばSRが入る。班構成はレアリティではなくスキルで決まる。
- 敵の配置を見てから編成を選ぶ後方に紫、序盤に黄色。敵の並びに応じてアタッカーを差し替える前提で、複数パターンを保存しておく。
- 迷ったら両方走らせて決める睡眠型とスタン型、どちらが敵を残り1体まで削れるかを実際に試す。最適解は机上ではなく実戦で選ぶ。
取材日:2026年9月13日/取材協力:ちゃんゆき氏(J-12・@ほーむ)/画像は掲載許可済み。数値はすべて取材時点のものです。
パララボでは、各サーバーのトップ層プレイヤーへの取材を継続して行っています。「自分の編成も紹介してほしい」という方は、サイト内のお問い合わせまたはXのDMまでお気軽にご連絡ください。
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